僕はずっと前から、「ディフェンダーをキャンパー仕様に改造したい」と考えてきました。
狭い車内で快適に過ごすために、どうしても必要なのがポップアップルーフです。
ただよくあるテント地のポップアップルーフだと、騒音や断熱の面で問題があるんですよね・・(´д`|||)
そこで僕は、アルミパネル製のポップアップルーフを作れないかと、いろいろ思案してきたんです。
こんな風に、サンルーフの解放部を活用して・・。
頭の中で何度も妄想して、実際に木で模型を作ったりもしてみました。
そうやって少しずつイメージを形にしていくことで、意外と実現可能なんじゃないかという気持ちになってきたのです。
そこでアルミ・ステンレスの加工をされている株式会社ユーカリ工業さんに相談させてもらうことにしました。
僕が作った模型を前もって郵送し、その後電話で何度か打ち合わせを重ねて・・、
実車を見てもらうために、福井県の本社工場におじゃまさせてもらうことに。
実際に伺ってみると、敷地内にはたくさんの工場があり、さらに新社屋も建築中でした。
従業員さんもたくさん居てて、思ってた以上に大規模な会社です。
そして僕のこんな妄想話に対応してくださったのが、長谷川社長と、工場一のスゴ腕オペレーターである玉村専務。
毎日忙しすぎて、たくさんの仕事を断わっているという状況やのに、僕の話を真剣に聞いてくださって恐縮しちゃいます。
オレンジの枠で囲んであるのが、僕が作った木の模型です。w
僕が課題と考えていたことも、いくつか相談させてもらいました。
やっぱりド素人の考えとプロの考えは、まったく違いますからね。
・ポップアップルーフと車体は、ちゃんと結合できるのか?
・ボディーの曲線に対応できるのか?
・どのくらい軽量で作れるのか?
・雨漏りの心配はないのか?
などなど。
僕も妥協することなく、自分が形にしたいことを1つひとつ説明しました。
恐縮はするけど、妥協はしたくありませんので。
実車を確認したりしながら、2時間ほど打ち合わせさせていただきました。
トラックの架装なども手がけておられるプロ集団なので、技術的なことは問題ないとのことでした。
もちろん見積もりや、コンピューターによる設計などがまだので、どうなるか分かりませんが、とりあえず大前進です!
その後、工場内も見学させてもらいました。
若造がいきなり押しかけてきたのに、丁寧すぎる神対応に頭が下がる思いです。
ぶっちゃけ、想像以上のハイテク工場でした。
工場内のどこを見ても整理整頓されていて、ゴミ1つ落ちていません。
これだけで職人さんの丁寧な仕事ぶりが伺えますよね♪♪
家を一軒買えるくらい高額な機械が、ズラッと並んでいました。
うっひょーーお!
もの作りが好きな僕としては、めちゃくちゃテンション上がりますわぁ (*´ω`*)
社長が「もの作りには絶対の自信がある!」とおっしゃってましたが、これらの一級品の設備と、職人さんの仕事ぶりを拝見して、心から納得することができました。
その後、お昼ご飯までご馳走になっちゃいました (*´ω`*)
福井県の美味しい刺身が食べられるという、「瀧雅(たきまさ)」というお店に。
新鮮なお造りは、身がプリプリしていて絶品でした。
これは太平洋側の地域では、なかなか味わえないお造りですね (*´ω`*)
食事をしながら、社長が起業された時のお話を伺いました。
僕はこういう話を聴くのが大好きなんです (*´ω`*)
昔、大阪の職人さんの元に、修行をさせて欲しいと押しかけたけど、「モノ作りを舐めんな!」と追い返されたのがスタートだったとのこと。
それでも諦めずに3回押しかけて、その熱意と本気度を買われて、修行させてもらえたんだそうです。
最初の頃はお客さんに何度も怒られながらも、1つひとつの仕事に真剣に取り組んでいく中で、技術力を磨いていったそうです。
そんな本気のもの作りが評価されるようになって、どんどん仕事が増えていって、どんどん会社も大きくなって・・。
その数年後には修行先の職人さんも驚くほどの大企業になり、そこから仕事を依頼されるまでになったとのことでした。
「挑戦」ということを社訓に掲げて、1代でここまでの会社に育ててきたことに大きな感銘を受けました。
最後に、今回の仕事を引き受けてくれた理由についても話してくれました。
僕の人柄と、もの作りにかける情熱を目の当たりにして、かつての自分と重なる部分があったからなんだそうです。
めちゃくちゃ忙しくて仕事を断わっている状況なのにも関わらず、こんな無茶な仕事を引き受けてくれて、本当に感謝しかありません (*´ω`*)
もの作りにかける想いも、最先端の設備も、職人さんの技術力も、そして社長と専務のお人柄も、すべてが揃った本当に素晴らしい会社だと感じました。
こんな素敵な会社とご縁をいただいて、僕はなんて幸運なんやろっ♪♪
帰りの車の中で、ずーーーっとニコニコしっぱなしの僕でした。